新春特別インタビュー
夕刊フジ  
「平成の関ヶ原 大転換の年」
 
「小泉政治はペテン、安倍首相は大変だ」

−−安倍内閣の支持率が50%以下に急落している

驚かないね。国民は安倍首相を小泉純一郎前首相と同じイメージで見ていた。しかし、権力維持のためには、ウソをついても仲間を切り捨てても、パフォーマンスに徹することは安倍首相にはできない。国民が『若くても普通の首相だ』と判断したんだろう
 
−−小泉政治はウソっぱちですか?

例えば、小泉氏が自画自賛している郵政民営化が象徴的だ。日本郵政公社は4つの特殊会社に分けられるが、事実上、財政投融資制度は残り、国債も買い続ける。これでは、看板を掛け替えたに過ぎない。理念も哲学も見識もない

−−郵政造反組は1年少々で復党した

郵政総選挙が茶番劇だった証拠。小泉氏は茶番劇をやり通したが、安倍首相はできずに復党させた。首相がペテンを演じ続けた小泉時代が特異だった。本来の融通無碍な自民党に戻った

−−期待された拉致問題も進展はない

小泉氏の責任が大きい。日朝平壌宣言は、日本の謝罪や経済援助は明確に書かれているが、北の謝罪や『拉致』『核査察』といった言葉はない。簡単にいうと『金を渡すから拉致被害者の一部を返してくれ』という屈辱的な内容。北は『密約通り返したんだから金を寄こせ』と怒り、膠着状態となった


−−小泉政治のツケか

5年間のペテン芝居にボロが出そうになって、小泉氏はサッと辞めた。もう(最高勲章の)大勲位ももらえそうだしね。安倍首相は大変だろうが、短期間でも首相になれて幸せかも


「参院選で与党過半数割れに追い込む」

−−民主党代表に就任して8カ月。党の課題は克服されたか?

随分解消された。僕が掲げたのは大きく3つ。第1が、政策論を骨太で明確にする。第2に、政権交代に向けて一致団結する。第3に、議員や候補者が選挙活動を地道にやる。ほぼ基本政策はまとまり、軽率な言動も減った。道半ばなのが選挙活動だ。まだまだ個々人の足腰は弱い

−−衆院千葉補選や福島県知事選、福岡市長選などで、民主党の公認・推薦候補が勝っている

(自公与党との)一対一では厳しい。ただ、国民は現状や未来に不満や不安を抱えている。政党は国民のために政策を作り、実行していくことに存在価値がある。野党は与党とは違った対立軸を示し、国民に選択させる責任がある

「支持率やムードに流されず地道に」

−−安倍内閣の支持率低下はチャンスか?

それがマスコミの間違いだ。日本人は保守的だから、選挙がないときに与党より野党の支持率が高いことはない。支持率やムードに流されず、地道に活動することが大切なんだ

−−平成19年だが、どんな年にしたいか

日本は極めて重要な歴史的大転換期にある。民主党は官僚を頂点とする自民党中心の権力体制や政官業癒着の政治体制に終止符を打ち、21世紀にふさわしい政治や行政、社会の抜本的改革を目指している。統一地方選で勢いを付け、夏の参院選で自公与党を過半数割れに追い込む。大転換の年にしたい

−−大変な1年になりそうだが、趣味などの息抜きはどうか

海釣りが趣味だが、参院選準備で難しいかな。そうそう、大リーグに挑戦する松坂大輔投手は応援したい。ワールド・ベースボール・クラシックでの好投はもちろん、日の丸を背負った心意気が素晴らしかった。15勝ぐらいはいくんじゃないか
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